回答
日本語を英語にする場合、ある日本語にぴったり当てはまる英語があるとは限りません。この「担当者」がいい例です。Person in charge (PIC)という回答が多く見られますが、in chargeは「責任者」すなわち「決定権・裁量権を持つ」つまり「部門長」のことなので、日本でいう「担当者」の事ではありません。私は23歳の時にこれを使ってアメリカ人バイヤーに「君が責任者なのか?」と半ばからかわれ恥をかきました。いちばん近いと思われるのは、contactで、I'm your contact.とかYour contact is ◯◯.と言えばいいでしょう。「私の担当は◯◯です」をin charge of ◯◯と訳すと「◯◯部長・役員」になってしまうので、I'm a ◯◯ staff member.と言いましょう。「これは私が担当します」ならI'll take care of this.もありです。とにかく、「責任者」でない場合は、表現に気をつけましょう。逆に、広告代理店などの営業担当をaccount executiveと言いますが、別にexecitove(重役)ではありません。
日本語で担当者と言うと単にその作業をした人程度の意味で必ずしも英語のin charge ofという責任あるポストでない場合も多いのでin charge ofが必ずしも使えないと思います。上記の例の彼は経理を担当しているというのとHe's in charge of accountingだと英語の方がその人は経理部の部長のように聞こえますが、必ずしもそこまで責任がない人かもしれないので、ご提案ののPICがそういう意味で責任がありすぎるなら、POC, Point of Contactを使うこともできるかもしれませんが、やはりコンテキストとその担当者の意味に寄るのですべての場合に当てはまる一つの英語がない、といういつものジレンマがあると思います。
文書に短く「担当者」と記したいとのことですので、次のような表現が考えられます。
(1) PIC
これはperson in chargeの頭文字を取った略記です。person in chargeは「責任者」という意味です。
ビジネス関連でよく使われるフレーズに、in charge ofがあります。「~に責任がある、~を仕切っている」という意味ですが、併せて覚えておくとよいでしょう。
(2) supervisor
管理者、監督者という意味です。これも文書では短く記載できるので使いやすいと思います。
(3) personnel
「~係」に相当します。contact personnelとすれば連絡係ですので「連絡窓口」になります。
補足ですが、手紙・メールで「関係各位」「担当者殿」に当たる表現は
(4) To whom it may concern
と記します。相手の名前がわかればそちらを優先します。
参考にしていただければ幸いです。
英語で「担当者」は、person in chargeと言います。
・in chargeは、「担当の、係の、責任者で」という意味です。
・in charge of--- で「---を担当している、---の責任者」となります。
例文:He is in charge of accounting.
「彼は経理を担当しています」
仕事上の資料で記入欄が短くても入る言い回しということですので、person in charge の略であるPICを使うのはいかがでしょうか。
・略語を使う際にはその資料を見る相手も略語の意味を理解していることが大切ですので、欄外に PIC = person in chargeと説明を加えると親切かもしれませんね。
その他、下記のような表現もあります。
・contact person 「連絡窓口」
・staff 「スタッフ、職員」
・representative 「代表者、代理人」staffよりも権限がある責任者のニュアンスがあります。
略は「rep.」となります。
・sales representative「営業担当者」の略は、「sales rep.」となります。
ご参考になれば幸いです。