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やまもとさき
2020-04-25 17:44

以下の文を和訳していただきたいです。(特にthat以下)

The stress‐gradient hypothesis (SGH) predicts that the frequency of facilitative and competitive interactions will vary inversely across abiotic stress gradients, with facilitation being more common in conditions of high abiotic stress relative to more benign abiotic conditions.

回答

2020-04-25 17:44:00

ストレス勾配仮説は、扶助的相互作用と競争的相互作用が、非生物的なストレス勾配に反した頻度で起こるという予測で、良性の非生物的な状況(ストレスの少ない状況)に比べるとより非生物的ストレスが高い状況の方が、扶助的関係が生じやすい。
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学術的な話で初見では訳が難しいですね。特に「ストレス勾配って何?」と疑問を持って内容としても少しわかりにくいように感じます(私もそうでした)。ただ、with以下の部分は理解しやすいと思いますので、そこから vary inversely across abiotic stress gradients の部分を紐解くような流れで英文を解釈すると良いかと思います。

参考までに、ストレス勾配仮説について端的に述べている文章がありました。
(https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/44157/1/23_yoshi.pdf)
『「ストレス勾配仮説 (stress gradient hypothesis)」とは,海洋生態学者 M. Bertness と植物生態学者 R. Callaway により 1994 年に提唱された「生物間相互作用と環境勾配との関係の規則性」に関する仮説であり,それによると「生物間の関係は生息環境の厳しさの度合い(ストレスの強さ)と密接な関係を持っており,ストレスが弱い環境においては競争関係(competition)が卓越するが,ストレスが強くなるにつれて中立関係(neutral),そしてファシリテーション:扶助関係(facilitation)へとその方向・強さ,もしくは出現頻度が規則的に変化する」と推測されている.』
(北海道海洋生物科学シンポジウム要旨集 https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/44157/1/23_yoshi.pdf の4ページ目より)

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