「しなければならない」という表現の使い方
ought to, gotta , would better ('d better) ,have to, should ,must
とたくさんの似たような「しなければならない」という表現が
子供向けアニメ(英語)に出てくるのですが、
私(30代)の時代の教科書には、せいぜい have to, should,must,くらいで、
前半の言い回しなど、文法書でも見たことがありません。
なぜ、英語ネイティブの小さな子供向け(就学前の幼児向け)の番組でも出てくるような表現が文法書にも掲載されないのでしょうか?
わざわざ基本的な単語から調べないと英語音声で楽しむこともできず、本当に悲しくなります。
さらに、
ought to, gotta , would better ('d better) ,have to, should ,mustの違いも教えていただければと思います。
英語ネイティブの就学前のお子さんは、この言葉のニュアンスを分けて使いこなせているのでしょうか?
回答
文法書に載っていないのは、文章で使われないからだと想像します。もちろん、文法書によるかもしれません。とはいえ、実生活では、SNSでもテキストメッセージでも、しゃべっているように文字を打つことが多いですし、おっしゃる通り、日本で海外メディアを観る大人の方々が、戸惑いをお感じになるのも無理ないと思います。
お尋ねの言葉について、日本語でニュアンスを説明するのはとても難しいのですが、簡単に書くと次のような感じです。個人的な感覚なので、他の人はまた違った表現をなさるかもしれません。
should / ought to すべきです
have to / need to しないといけない必要があります
have got to / gotta しないといけない
must ねばならなぬ
would better / 'd better しないと、とんでもないことになるぞ
どれも他人に対して言うときには、厳しい口調になりがちなので、注意が必要です。特に仕事では、私はせいぜい should, have to, need to ぐらいしか使いません。これら以外に、角が立たないように、やんわり伝える表現がたくさんあります。
最後のご質問にお答えします。
私は30年近くアメリカに住んでいて、アメリカ生まれの娘は、就学前に使い分けていたと思います。どのくらい正確に使い分けていたかは、覚えていません。そのときの近所の子供たち、住む地域によって、使う言葉が少し違いますし、もちろん方言もあります。なので、すべての子供たちが使い分けられるのかどうかは分かりませんが、たぶん、ほとんどの子供が使い分けていると思います。
知らない表現を聞いたときには、出来るだけストレスに感じないように、アニメや映画の世界にどっぷり浸って楽しむのが良いと思います。知らない言葉をその都度調べるのではなく、せいぜいメモを取る程度にしておいて、楽しんでください。あらすじだけでも理解できていたら、少しずつニュアンスがつかめてくると思います。
また、英語学習の目的によりますが、聞いて何となく理解できさえすれば、自分は使わなくても良いという表現もたくさんあります。例えば、私はアクション俳優のような喋り方は、絶対にしません。肩の力を抜いて、英語を楽しんでください。
こんにちは。
僕もとても苦労しています。それはイディオムなので、文法書に載っていない可能性は高いです(僕が愛用する「ロイヤル英文法」には載っています。これは最強です)。だから僕は、こういう単語は出てきたたびに覚えています。わからないフレーズが文章やアニメの中で出てきたら、自分の表現できる範囲を広げるチャンス!とか思いながら、ひとつずつ丁寧に覚えていくのです。
ニュアンスの違いも、そうやって感覚的に手に入れた方が本物ですし、文字では書けないような違いも分かるようになってきます。文法書だけでなく、本物の文章を参考に、どんどん語彙とそのイメージを膨らませていったらいいと思います!