回答
「敬語」英語では主にhonorific expressionと言います。
日本語の敬語は文法内で体系化されていますが、英語の場合は「丁寧な言い方をする」というふうに捉えることができるでしょう。その意味で、polite form(丁寧な形)と呼ぶこともあります。
また、ここ20~30年ほどでしょうか、political correctness (PC)という考え方が広まっています。「政治的妥当性」という訳語ですが、要は「配慮のある言葉を使おう」という運動です。
以下、英語における敬語・丁寧表現の例をいくつか挙げます。
(1) お願いする時にはpleaseを付ける
英語圏では子どもの躾で、pleaseと言いなさいと徹底します。
(2) pleaseよりはWill you, Can you, Would you, Could you?
大人の英語になると、依頼の表現はpleaseよりもWill you? Can you? Would you? Could you?を使うようになります。丁寧さの度合いは
will, can < would, could
とされます。willとcanの間にも差があるとする文法書がありますが、日常英語でそこを気にする人はいません。wouldとcouldも同樣です。
(3) PCの例:高齢者
old peopleと言うと「老人」という感じですが、丁寧に言うとsenior citizensとなります。「高齢者、年配の方々」というニュアンスになります。
(4) PCの例:人種で黒人を表す時
black peopleというよりも、African American (またはAfro-American)と言うことで敬意が込められるという考えがあります。
敬語、丁寧表現の例は数多くありますが、このような例をきっかけに関心を持っていただければと思います。
参考にしていただければ幸いです。