これは分詞構文ですか?
海外の某スポーツ番組で表示された英文について教えてください。
Aという選手が○というチームと契約をさらに2年延長したということだと思います。
A signed a two-year contract extension with ○, keeping him with the team uxtil the end of 2024.
このkeepingの主語はAで、分詞構文となるのでしょうか?
しかし、keepの目的語としてAを指すhimがあるため、keepingの主語はAではないのでは?と、よく分からないでおります。
回答
もし分詞構文と考えれば、契約書に sign した人と、彼を keep している人が異なるので、文法的に間違いです。
分詞構文ではない可能性もあります。関係代名詞の非制限適用法 (nonrestrictive relative clause) で、which is が省略されている場合です。
Jimmy Fallon signed a two-year contract extension with NBC, which is keeping him with the team until the end of 2024.
上の例文の場合、契約相手は NBC で、彼を keep するのも NBC です。NBC は team を管理する会社あるいはオーナーです。
この which is が省略されることはよくあって、"whiz deletion" (元は wh-is deletion) という呼び名があるくらいです。
しかし、この文の場合、which is を省略することが、文法的に正しいのか、あるいは間違っているけど許容範囲内なのかについては、言語学者の間でも意見が分かれると思います。その理由は、ご指摘の通り、まるで分詞構文のように思えるからです。私だったら、関係代名詞を使わずに、例えば次のような文にします。
Jimmy Fallon signed a two-year contract extension with NBC. He will stay with the team until the end of 2024.
いずれにしても、ご質問の文は、文法的に怪しいというのは間違いありません。でも、この文章は十分に意味を伝えています。「原因があって、結果がある」という形で、分かりやすいからです。英語話者でも、疑問にさえ思わない人がかなり多いと思います。