回答
私は子供のときに、日本語を喋ると大笑いされていたことがあります。相手の子供たちには、日本語の響きがおかしくて仕方がなかったようです。
特定の言語の響きが綺麗だとか、汚いだとか言うのは、その子供たちの感覚と同じです。
日本語でも、どこの方言は上品だとか、どこの方言は田舎くさいとかがあるでしょう。でも、まったく日本語を知らない人が聞いたら、必ず違う感想を持ちます。
どの言語も、方言も、その人の文化的背景を表現していて、美しいものです。あなたの使う言葉も、あなたの育った地域の文化を反映していて、美しいはずです。
一概にイギリス英語と言っても、たくさんあります。イギリスとは、England だけではありません。Scotland や Northern Ireland の英語は、どのようにお感じになりますか。
私は今日、インド人と仕事をして、アラバマ州の人たちとオンラインミーティングをして、広東語を話す中国人と話しました。みんな英語で話しましたが、発音は異なります。
私は、それをすごく楽しいと感じます。「もっとちゃんとした英語を話せ」などとは思いません。
アメリカ南部に住んでいたときには、 African American Vernacular English という独特の英語を理解できず、困ったり、適当にごまかしたことが何度もあります。それも今ではいい思い出です。
また、日本で育った人が「私はアメリカ英語を話している」と思っていても、実際には、日本語訛りの英語を喋っている人がほとんどです。それでも十分に生活も仕事もできます。その訛りは、その人のアイデンティティで、尊重されるべきものです。
最後に。
冒頭の子供のように人の発音を茶化すのではなくて、「私はイギリス英語の発音が大好きで、自分もロンドン生まれの人のように発音できるようになりたい」と願うのであれば、それは立派な向上心で、賞賛に値します。ぜひ、それを目指してほしいです。