代名詞itは何をどこまで表せるのか
代名詞itはどこまで代替できるのでしょうか。
私の代名詞itやthatへの認識は以下です。
1、it = 代名詞 文章中の一度出てきた何か特定の単語を指す
that = 代名詞 文章の一度出てきた特定の文など、itより長いものの代名詞 として使われる
2、具体的な場合はthat 抽象的な場合はitを用いる
I believe that happy children are those given the freedom to express themselves, to discover, and to create their own refrigerator door masterpieces. I also believe that the highest quality of life is full of art and creative expression, and that all people deserve it.
it = 芸術と創造的な表現にあふれた最高の生活 と説明されていました。 itよりthatの方が適切に思えます。 特定の単語を表しているというより、文章全体を意味しているように思えるからです。
別の文章で
Each person has dfining moments in life. As with people , so it is with nations. Nations, of course, live longer than people and often change more dramatically as time goes by.
It = 第一文で述べた事情 = the situation であると解説されています。 ただこの理屈で述べると、あらゆるものをit とすることが可能となってしまう気がします。例えば、誰かの発言であれば it = the comment としてitなど。
あるいは、第一文、文全体をそのまま表すのならit より that の方が適切な気がします。 それでもなく、it = defining moments であるとするなら、複数形の代名詞であるthemになるのではないでしょうか。
回答
代名詞 it は、英語の文章で既出のものごとについて繰り返しを避けるために使うことばです。
この既出のものごとは、名詞1単語の場合や、複数の単語でできる名詞句や名詞節の場合もありますので、it が特定の「単語」を指す、という認識は間違いです。
that も代名詞ですが、関係代名詞として使う場合を除き、単なる代名詞として that を使うのには、( this ではなく)that という対比による特定を必要とする際に使います。
上の例で「so it is with nations」と it を使っているのは、"has defining moments in life"ということ全体を言っているからです。(moments のことを言っているのではありません)