未来の仮定法と普通の if
テキストによると、仮定法というのは現実にはあり得ないようなことに使う形とのことですが、特に、未来の仮定法と普通の if はそのように使い分けなければならないものなのでしょうか?
例えば、
If the earth explodes in a few years, I'll go to the moon.
If the earth should explode in a few years, I would go to the moon.
のように、どちらでもいいような気もするのですが、実際はどうのなでしょうか?
回答
今回質問した「仮定法」というのは、1つ前の過去形にすることによって、これはもしもの例え話ですということを表現する文法(方法)についてです。
なので、「未来の仮定法(仮定法未来)」というのも過去形を使う文法のこととして質問をしました。
テキストの例文を参考にすると
If the sun were to disappear, all living things would die.
If it should rain tomorrow, the party would be cancelled.
If you should run into Carolyn, tell her to call me.
など、主節になる部分の主語は、人ではないこともあるし、命令文になることもあるとのことなので、意志の有無や程度については考慮していませんでした。テキストなどにも意志については書かれていないので、よく分かりません。すみません。
例文も、この質問をするために、起こりえない事象を挙げて作ったもので、主語はIですが自分の意志とも無関係です。
would がある主節の部分よりも if から始まる節の方について疑問があり、分かりやすく質問をすると、
「万が一」や「夢の中で」などの副詞を加えて未来についての仮定文を作る場合、If の後に続く文章の中に、should は必要かどうか、なければ英語として不正解になるのか、ということです。
should を使う場合は、続く主節では would , will どちらも使えるとのことですし、もしshould がなく主節にwould が使われていた場合は、would の正しい解釈にもつながるのではないかとも思ったので、確認したいと思いました。
検索して調べてみたところ、分かりやすい記述がありました。
「もし~なら」という形で未来のことを仮定する表現としては、実現する可能性の高さによって以下の3種類があります。
実現する可能性 → If節の動詞 → 主節の助動詞
1)可能性がある → If + 現在形の動詞 → 現在形(will)
2)可能性が低い → If + should+動詞の原形 → 現在形(will)・過去形(would )
3)可能性がさまざま→ If + were to+動詞の原形 → 過去形(would)
上記の2と3で仮定法が使われます。
とのことです。
でも、実現する可能性というのは主観が入ることが多いと思うので、やはりどこに該当するのかという疑問が残ると思います。
未設定さんへ
仮定法未来というと,僕の記憶では「実際にはありえないと確信しているけれど,もし起きたらこうしよう」という意思や行動を示す(または命令する)ものだとしていました。
しかし例文の場合,完全に空想の中で「こんなことが起きたら,こうする」というように楽しんでいるようなニュアンスになると思います。つまりこれは完全に「妄想」であるのではないでしょうか。友達とのおしゃべりで言うようなことですよね。その時は,実際に行う「意思」がないので,仮定法未来は適切でない,仮定法現在が適切かな,と僕は考えました。
また仮定法過去ではニュアンスに「意思」が含まれるので,どちらかというと直説法に近いと考えます(真剣な顔で言うような内容は直説法,笑いながら言うような内容は仮定法を使うものだと認識しているからです)。実際にありえないことを言うのにそれが起こると仮定して意思を伝える「仮定法の未来」は存在しないと思いますが,,,
結局何が言いたいのかと申しますと,
①今回の例文の場合は,ニュアンスから考えると仮定法未来よりも仮定法現在の方が適切ではないか
②(これはあなたに申してもどうにもなりませんが)仮定法未来は,仮定法に分類しない方がいいのではないか
ということです。(②は無視してもらって構いませんが,)①に関して,あなたの意見を伺いたいのです。
勉強不足で申し訳ありません。ぜひ,よろしくお願いします。
未来の仮定法……というものは存在しません。
仮定法とは本来,確率を極限まで下げる表現です。発言者は仮定法で述べたことは実現しないと確信しているわけですから,それをするつもりだという表現 will は決して使わないのです。
誤解を生まないようにするための方法として,仮定法の前には「ありえないけど,」と付け足してみるといいかもしれません。「ありえないけど,地球がもし爆発したら,私は月へ行くつもりだ」という表現が適切でないことは明らかですね。
仮定法と実現の意思 will は水と油のような関係です。仮定法で述べたものは確率が限りなく0に近いので,未来の仮定法というものは存在しません。
また,一つ目の文:
If the earth explodes in a few years, I'll go to the moon.
では仮定法でなく直説法(あり得ることを述べている)を使っているので,「もし地球が爆発したら,私は月に行くつもりだ」という表現で適切です。もし実現したら,実際にするんだな,ということが伝わってきます。
二つ目の文:
If the earth exploded in a few years, I would go to the moon.
(should は適切ではありません)では仮定法を使っているので,完全に空想の世界です。そこに意思は何もありません。
以上が二つの違いです。それぞれ使う場面で違いが出てくると思います。
ご参考になれば幸いです。