辞書や自学だけで解決しない疑問が解決!
 英語の疑問は「Weblio英語の質問箱」

未設定
2021-08-30 17:05

翻訳ソフトがあるから英語の勉強はいらなくなりますか?

タイトルの通りなのですが、「なんとなく言ってることが分かる」程度の訳でいいのであれば、翻訳ソフトで十分意味が通じます。映画や文芸作品など、美しく、正しい言い回しの日本語訳が必要になるものでない限り、もう翻訳者は必要がなくなるのでしょうか?
英検やtoeicなどの資格試験もいづれは消えるのですか? 今、通訳や翻訳などで高級取りの方は、無職になるしかないのでしょうか?

回答

2021-09-01 12:32:23
Kevin@MusicoLingo

英語学習の必要性がなくなることはありません。反対に、増す一方です。説明します。

まず、翻訳についてご質問されていますが、翻訳者が必要なくなることは、当分ないでしょう。仕事として報酬をもらうような翻訳は、専門性が高いです。翻訳が必要な分野は、いろんな学問や研究、科学、医療、先端技術、法律、経済、金融、製造など、無数にあります。映画や文芸作品だけではありません。人類の知識が増えるにつれて、各分野に特有の用語は、どんどん増えています。それに翻訳ソフトが対応できるようになるのは、まだ遠い未来のことだと思います。

ときどき耳にする誤解なのですが、「プロの翻訳家になるには、言語に通じていればいい」と思っている人がいます。こういう人は、初めから翻訳家になれません。まず仕事がありません。翻訳家として生計を立てるには、言語のエキスパートであるのは当たり前で、それ以上に、何らかの分野での知識や経験が必要です。これは、翻訳ソフトが生まれるずっと前から、そうです。

英語を何のために学びますか。その目的によっては、翻訳ソフトで十分でしょう。日本国内で生活して、仕事して、ほとんど日本語しか使わないのであれば、英語を学ぶ必要はありません。たまに英語で意思疎通するときに、翻訳ソフトを使いましょう。しかし、もし日本語と同じように英語を使って、海外で生活したり、仕事をしたり、深い人間関係を築きたいと思っているのなら、翻訳ソフトだけでは無理です。当たり前です。

英語は、世界で 67か国が、公用語として採用しています。どの国に行っても英語が出来れば、あまり苦労しません。また、時代を先取りするような分野で使われている言語は、すべて英語です。日本の外で働きたい、または先端分野で活躍したいと思っている人は、日本語と同じように英語を話せるようにならなければいけません。そういう人のために、英検や TOEIC が、英語学習を促進する役割を果たしているのであれば、それらの試験が無くなることありません。

関連する質問