be動詞を短縮形にするかどうかは、何を理由にして決めるのですか?
以下は、ラジオ放送と連携した、某学習サイトに登録されているフレーズです。
英訳問題
問1.)あなたは、このミュージカルでいちばんかっこいい人だよ!
答)You are the coolest guy in the musical!
問2.)彼女は学校でいちばんの歌手なんだよ。
答)She's the best singer in our school.
片方はbe動詞を短縮形にせずそのまま、もう片方は短縮形になっています。
私は上の英訳はYou're, 下の英訳はShe is から始めて、見事に両方外しました。
be動詞を短縮形にするかどうかは、何を理由にして決める(決まる)のですか?
ぶっちゃけ、その時の気分・感覚ですか?
回答
短縮しようかどうか迷うようなときは、短縮しないでください。短縮しないことは、間違いではありません。
短縮するのは、その単語を強調しないときです。文中の他の単語と比べて、あまり重要ではないから短縮するのです。
Megan: Are you a doctor?
Josh: No, I’m not a doctor. I’m still a student.
上の例で Josh が伝えたいのは「not」や「student」ですから、それらを強調して発音します。「I am」は重要ではありません。すると自然に、「I am」を「I’m」と短縮してしまいます。文法的に「I am」は正しいです。ただ、強調することではないので、自然に「I’m」と、弱め、低めに言ってしまうのです。
日本語では、単語を短縮する代わりに、それを省略します。
山本さん:あなたはお医者さんですか。
川崎さん:いいえ、医者ではありません。まだ学生です。
川崎さんの回答には、主語の「私は」が省略されています。ですから、日本語で省略しても良いような単語は、英語では短縮しても良い、というふうに覚えても構わないでしょう。
文字にして書くときに短縮するかどうかは、基本的に短縮しないと覚えておくことをお勧めします。しかし、現実にはその媒体によります。
テキストメッセージなら短縮しまくりです。Eメールはその内容や、書く人と読む人の関係によります。真剣な手紙を書くときには短縮しません。正式な文章は短縮しません。会話で短縮された発音を文字に書き写すときは、短縮されたままにします。
会話でも作文でも、短縮しないのは次のような場合です。
1. 主語を強調したいとき
YOU are the coolest guy in the show!
「あなたが、あなたこそが」と強調したいとき、「You」を強く高めに、「are」を弱く低めに発音して、切り離します。文字でも短縮しません。
Noah: Who is the coolest guy in the show?
Marcy: YOU are the coolest guy in the show!
2. 動詞を強調したいとき
You ARE the coolest guy in the show!
「~なんですよ、なんだよ」と強調したいとき、「You」よりも「are」を強く高めに発音して、切り離します。文字でも短縮しません。
Tom: I look so bad in this show.
Ashley: Oh c’mon. You ARE the coolest guy in the show!
以上のように、短縮するかどうかは、その人が何を伝えたいのかによります。もし試験で、状況や文脈の説明が何も無ければ、何を伝えたいのか分からないので、短縮しない方が無難です。
上は会話の例文なので、「musical」より頻繁に会話で使う「show」に変更。「c’mon」は「come on」の短縮。