回答
2023-06-27 00:33:43
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people were leaning over a bar in the 'gods' above, という文が昔の劇場の描写であれば、おそらく "the 'gods' above" とはいわゆる「天井桟敷」のことではないかと思います。
people were leaning over a bar は、観客がいるバルコニーのようなところについている手すりから身を乗り出して観劇しているような情景を思い浮かべます。
小文字で gods としているのは、それがキリスト教の神様のことではなく、無数にいるこの世から見えないくらい離れた存在のことを揶揄していると思われます。また、クォーテーションがついているのは、「いわゆる」という意味で、それが文字通り「神々」を意味しているのではなく、揶揄として使っているということを示しています。
古い劇場などは小さくて天井が高く、立つと天井に頭が当たってしまうほどの天井スレスレのところにいわゆる「天井桟敷」と日本語でも呼ばれる観覧場所が設けてあることがありました。まともな観覧席から鑑賞できるのは裕福な人々に限られていて、天井桟敷には貧しい庶民たちがひしめきあって鑑賞していたことから、一般の観覧席にいる裕福な人々にとってみれば、そういう貧しい庶民たちは別次元に存在する(同じ人間とは思えない)人々という distinction があったものと考えられます。そういう人たちを敢えて「gods」と皮肉に称えながら見下げる気持ちが垣間見れると同時に、一神教であるキリスト教からすると異端である多神(gods)を使って蔑視している様子も伺えます。