the server (給仕係)の the は、 a でもよいのでしょうか?
例文
Ask the server for some parmesan cheese.
私はこの英文を見て、話し手と聞き手の両方から見えている1人のserverのことを指して(特定されているので)theにしているのかな?と思いました。
「serverなら誰でもいいから頼んで。」の状況であれば、
この例文の the は、a でもよいのでしょうか?
serverなら誰でもいい状況(a server)もあるだろう、と思い、確認のためにa serverとしている例文を探してみましたが、ほとんどの英文で、給仕係の意味でのserverは the server となっています。
(コンピュータのserverの場合は、a server の用例が多数ありました。)
給仕係の意味でa server としている例は、
I am a server.
のように、自分のことを言っている場合しか見当たりませんでした。
客として給仕係のことをいう場合は、serverなら誰でもいい状況であっても a server とはせず 、「みなさんご存じあのserverですよ」の意味で一般大衆の頭の中でイメージが特定されていることを優先して、the serverと表現するのでしょうか?
(警察組織の意味での police は、この感覚で the police とする、とどこかで見た覚えがあります。警察官などという場合は a police officer になりますが。)
それとも単にa server (給仕係)の例文の数が少ないだけで、
「serverなら誰でもいい」状況なら、
Ask a server for some parmesan cheese.
のようにthe で特定せず、a で表現するのでしょうか。
あと、もし a と the の考え方について、私が何か勘違いしている点がありましたら、ご指摘いただけると助かります。
よろしくお願いいたします。
回答
これは、レストランの習慣の違いからくる疑問だと察します。
日本のレストランでは、客が何か頼みたいとき、ウェイトレス、ウェイターが何人かいて、そのどの人に話しかけてもいいのですよね。その状況であれば、「ask a server」でも良いです。ただし、日本の習慣を知らない人が聞くと、変に聞こえるでしょう。
アメリカでは、それぞれの客、またはそれぞれの客のグループを、1人の server が担当します。レストランに入ったとき、まず host が入り口であなたを迎えて、席まで案内します。その後、あなたを担当する server が現れます。その人が、
Hello, my name is _____. I’ll be your server this evening.
のように言って、自己紹介します。あなたはその server を通して注文したり、いろいろお願いしたりします。その server は、あなたを満足させるのが仕事です。その担当者を指して、「the server」と言います。
つまり、ご質問にある「server なら誰でもいい状況」が無いのです。あなたの server は、自分が提供するサービスに対して、あなたからチップ (tip) をもらいます。そのため、客が他の server に頼むような事態が起きてはいけません(日本人旅行客がたまにそういうルール違反をします)。
実際にレストランにおらずに、友達と一般的な話をしているときでも、「担当の server」と特定されるので、「the server」、「your server」、「my server」、「our server」などのように言います。