回答
普段から映画や洋楽で生の英語に触れる・・・,というのは一見本質的な力が付きそうですが実は効率的ではありません。
リスニングを攻略する際に必要なことは,①そのスクリプト(英文)を「素早く」理解できること,②自分が音源のような発音ができることです。
①について,リーディングが伸びているということは,それよりも比較的簡単なリスニングのスクリプトは理解することができるということですよね。しかし,走り読みできますか?もっと具体的に言うと,リスニングの音源のスピードで(本当はもう少し早いスピードが必要ですが)英文を読んでいったときに,内容を理解できるかということです。
当たり前の話ですが,それができなければリスニングで理解できるはずがありませんよね。実はリスニングができないことの原因にまず「英文を理解するスピードが足りない」というケースがあるのです。いかがですか?
②について,これはよく言われている話ですが,「自分が発音できないものは聞き取ることなど到底できない」という法則によります。何かというと,例えば th の発音を s と同じとして練習していたら,聞き分けられるはずがないじゃないですか,ということです。 th と s を区別して発音して初めて,聞き分けられるようになるのです。
それならば,リスニングができないのならば,まず自分の発音を見直すべきではないでしょうか。
まとめると,リスニングができないときの原因を,
①そもそも速いスピードで理解できないのではないか
② ① ができているのであれば,自分の発音に問題があるのではないか
という観点で探してみるべきだということです。逆にこの二つができているのであれば,それはリスニングができる,ということなのです。これは僕が保証いたします。
はじめに言ったように,映画や洋楽で生の英語に触れるという勉強法が効率的でない理由がお分かりになりましたか。この方法では,①②のどちらかに原因があっても改善できないからです。聞き流しているだけで,理解速度が速くなるでしょうか。自分の発音がよくなるでしょうか。
「リスニング」という区切りがありますが,それも英語の一部,ほかの技能ができていないとできるようにならないのです。
♦補足情報♦簡単にお伝えいたします。
⑴速読できるようになる方法
タイマーなどを使って時間制限をつけて英文を読むことです。別にぎりぎりに設定する必要はありませんが,制限時間をつけることで人は早くしなければという意識になります。そうすることによって自然に集中力が増します。この練習を何度も繰り返すことです。「学問に王道なし」という言葉を思い出して根気強く頑張ってください。
⑵発音を練習する際に気を付けること
発音を練習するときに,発音記号を一から覚えようとはしないでください。それよりも,フォニックスを学ぶべきです。しかし時間がないでしょうから,おすすめのYoutube動画をご紹介します。
①「あいうえおフォニックス」というチャンネルの動画で,自分が発音できないと思うものを特集しているもの
②https://youtu.be/dh1U_VvfC1Q「【発音スペシャル】 発音ひとつで歌まで上手くなる。(彼らの歌がスゴイ理由)」がっちゃんというチャンネルの動画です
僕の言ったやり方がすべてではありません,誰にも通じる上達方法(=王道)は存在しませんが,何から手を付けてよいのかがわからないのであれば,参考にしてみてください。