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2022-10-02 15:59

I envy you.は英米圏でまず使われないとは本当か?

「うらやましい」の英語表現で、envyは憎しみを含むので単純に「うらやましい」英米圏ではI'm jealous (of you).が普通という説明をよく見かけます。そこで
 1) I envy you.を英米圏で使わないとは本当ですか?
 2) そうでないとすれば I envy you.を使った英会話、できれば対話例でこの表現の使い方を教えて下さい。
 宜しくお願いします。

回答

2022-10-05 17:52:06

Kevin@MusicoLingo様、詳細なご回答ありがとうございました。このご回答をもとにさらに「うらやましい」の英語表現について調べていきたいと思います。質問者より

2022-10-04 23:21:17
Kevin@MusicoLingo

(1) 「I envy you.」は使われていますが、日本語の「うらやましい」とは感情が異なります。

(2) 英会話、対話例は、ネットでたくさん見られますから、検索してみてください。

日本語の「うらやましい」とは、どういう感情の表現でしょうか。私はこれを、あまり不快な感情ではないように思うのですが、いかがでしょうか。

それに対して、英語の「envy」や「be jealous of」は、明らかに不快な感情です。特に「envy」は嫌悪が強く、日本語の「妬む」の意味合いで使われることが多いと思います。「be jealous of」はもう少し受け身の姿勢で、「嫉妬の感情が生まれている」のような感じです。

日本語の感覚で「うらやましい」に相当する英語は、どちらかというと、「be jealous of」の方が近いと思います。そのため、日本人が書いたり話したりするときには「envy」ではなくて、「be jealous of」を使いなさいと教えられることが多いのかもしれません。

とはいえ、これは文脈や状況に大きく左右されます。また、話し手の言葉のイントネーションによっても、どの程度の不快さが表現されているのか違ってきます。

例えば友達がイタリアに旅行に出かけると聞いて、ニコニコしながら「I’m jealous.」と答えるときと、誰かが自分の好きな異性と仲良く話しているのを見たときに、静かな声でその異性に「I’m jealous.」と打ち明けるのでは、不快さの性質に大きな差があります。日本語では、別々の言葉を使うのではないでしょうか。

もうひとつ、文化的な面から思うことがあります。

「うらやましい」という感情は、自分と他人を比較することから生じる感情です。こういう比較は、アメリカ人よりも、日本人の方がよくする傾向があります。人と比べて、自分はダメだと感じることの裏返しが「うらやましい」です。

多民族国家のアメリカでは、自分は自分、他人は他人と割り切って生活しているので、他人のことを「うらやましい」と感じることが少ないです。それよりも、「I feel happy for you」、つまり他人の幸福を「よかったね」と一緒に喜ぶのです。

もちろん、すべてのアメリカ人がそうだというわけではありません。あくまでも傾向です。このように、他人の幸せを、その人と一緒に喜ぶことは「sympathetic joy」と言って、近年、精神的な健康のために、奨励されています。元は仏教用語です。

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