回答
It's about time (that) S + V. という表現を使うとき、S + V にあたる部分は「すでに起こっているはずのこと、もう済んでいるはずのこと」を入れます。
英語で、現在の時点ですでに起こっている「はず」のこと(実際には起こっていない)を表すのに、仮定法過去という方法で、時制としては現在形だけれど、過去形を使う、ということをします。それと同じような方法で、もうすでに起こっているはずのこと(でもまだ起こっていない)ということを言うために、この S + V のところを主文の時制から一つ過去にずらして表現します。
It's about time (that) S + V の S + V は常に過去形ということではなく、主文の時制から一つ過去にずらす、ということですので、主文が過去形であれば、S + V は過去完了形を使います。
It was about time you had decided what career path to take.
過去のある時点ですでにそれが起こっているはずだった(でも起こっていなかった)=過去完了形(仮定法過去完了と同じ要領です)。
解釈ですが、この it's about time (that) S + V は「さぁ、時間だ」ということではなく、「もうこれが済んでいてもおかしくない。」つまり「早くやってしまいなさい(なぜまだできていないの?というニュアンスを含んで)」ということになります。
ですので、
It's about time you dicided what career path to take. の意味は、
もうそろそろどんなキャリアの道筋をつけるか決めておく頃だよ。
It's about time. だけで、この「もうそれが起きていてもいい頃だ、まだだというのは遅い。」という意味での返答にも使えます。
A: I'm going to fix the leaking faucet today.(今日その水漏れしてる蛇口を修理するね。)
B: Well, it's about time.(やっとかよー。)
「さぁ、時間だ」の場合は、It's time (that ) S + V で、S + V のところは主文と同じ時制を使います。
It's time we fix the leaking faucet. (いよいよその水漏れしてる蛇口を修理しよう。)