回答
こんにちは。
<原文>
What do you think is the best film that you have seen this year?
英語の疑問文でややこしいなと思ったら、普通文に並びを戻してみましょう。
WHAT do you think is the best film that you have seen this year?
→ Do you think WHAT is the best film that you have seen this year?
→ Do you think THIS is the best film that you have seen this year?
→ You think THIS is the best film that you have seen this year.
→ I think THIS is the best film that I have seen this year.
つまり、答えとして想定できる文はそんなにややこしい文じゃなくて、
(I think that )THIS is the best film that I have seen this year.
と言っているだけです。
これを疑問文にして Do you think ~? とした上で、THIS に当たるところが知りたいので、それを what という疑問詞で聞いているのですが、疑問詞は文頭に出して強調させることになっているので、What (do you think) is the best film...?
となっているわけです。
文の中にまた主語と動詞の組み合わせ(=節)があるので、動詞が2つある、というのが、動詞が2つ入っている理由です。一般動詞とbe動詞になっているのは偶然で、節の動詞が一般動詞である場合もあります。
(She thinks that) Tom got here BY BIKE today.
→ (She thinks that) Tom got here HOW today.
→ (Does she think) Tom got here HOW today?
→ HOW (does she think) Tom got here today?
(I think that) she locked the door BECAUSE SHE DIDN'T KNOW YOU WERE STILL INSIDE.
→ (I think that) she locked the door WHY.
→ (Do you think) she locked the door WHY?
→ WHY (do you think) she locked the door?
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このように疑問文を普通文に直して理解する仕方の他に、「疑問詞を使ったシンプルな疑問文に do you think などを入れ込む」というふうに考えることもできます。
この場合、do you think を入れるのは、疑問詞のすぐ後です。
What (do you think) is the best film that you have seen this year?
この例文では、元の文章がたまたま疑問詞が主語を問う文章なので、そのまま do you think を入れればよいですが、元の文章が一般動詞を含む文章であれば、元の疑問文が疑問形になっている(助動詞が主語の前に出ている)はずです。
Why did she lock the door?
これに do you think を入れ込むのであれば、疑問詞の後ろに入れるのですが、do you think がすでに疑問形(助動詞が主語の前に出ている)なので、元の文の疑問形を元に戻してやる必要があります。
Why did she lock the door?
Why (do you think) she lockED the door?
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日本の学校で習うのは、2番目の説明ですが、私は全体の文の構造がはっきりわかる最初の説明(つまりはI think ~ の疑問形だっていうこと)の方が納得しやすいと思います。