回答
動詞の is も are も、beという動詞が主語の人称(私から見た関係)によって変化したものです。
be という動詞の原形は be ですが、
主語が I というわたし(一人称)になると、I am となり、
主語が 私たちという一人称の複数 We や、話しかける相手であるYou という二人称(単数も複数も両方同じ)や、わたしとあなたの周りにある複数のもの They という三人称の複数になると、We are、You are、They are 、となります。
主語が she/he/it など三人称単数の時は、She is、He is、It isとなります。
These booksという主語は私(I = 一人称)でもなくあなた(You = 二人称)でもないもの、つまり三人称で、しかも複数になっています。
このとき、be という動詞は are という形になる、ということになっています。
これが This book という主語であれば、三人称の単数なので、This book is となります。
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英語の人称の感覚は、日本語と違うので、ちょっと最初はつかみにくいですが、こう考えるとわかりやすいです。
英語を話す人は、まず私 I が中心になります。これを一人称と呼びます。
私 I が話しかけるものは、人であっても動物であってもモノであっても、すべて You です。また、話しかけるものが単数でも複数でも同じようにYouを使います。これを二人称(単数・複数)と呼びます。
私とあなたの関係の外にいる人やあるモノが複数の場合も、話しかけているあなたに近い感覚で扱われます。これを三人称の複数と呼びます。
しかし、あなたとわたしの関係の外にいて、ひとやモノが単数である場合については、英語を話す人は区別したがります。これが三人称の単数です。
この区別は、動詞にsをつけることで行われます。
英語の動詞には2種類あって、be動詞とその他すべての一般動詞があります。
be という動詞であれば、これが is になります。
その他すべての一般動詞であれば、do に s がついて does になります。(普段は動詞にそのままSをつけてこのdoesは隠れていますが、質問文や否定文になるとこのdoesが出てきます。)
どちらの場合も、その主語になっている人やものごとが、私とあなたの関係の外にある単数のものだよ、ということを示しています。
この三人称の単数は特別だっていう感覚をつかむと、さっと疑問文を作ったりするときに、動詞にSをつけるかどうかがすぐにわかるので、便利です。